ボヘミアン・ラプソディ

コラム

ボヘミアン・ラプソディ
昨年大ヒットした映画である。

何十年も前、私が少年の頃はLPやカセットテープの時代であった。
当然いまのようにインターネットなんていう便利な代物などない時代。

たとえば友達からLPを借りてカセットテープに録音したものがある。
面倒くさいのでインデックスに曲名などを書かない時もある。

しかし後になって曲名が知りたくなってしまった時、わざわざレコード屋さんに出かけて行って手帳に曲名などをメモっていたりしていた。
いまならGoogleさんで検索一発で済んでしまうこと。

そんなむか~しの時代に、少年たちにロックが憧れの時代があった。
中学生の頃にフォークギターから音楽の道に入る。
当時はまだまだヤマハのポプコンなど全盛期で、シンガーソングライターなるものも世にたくさん出てきた。

フォークでは飽き足らず、激しいロックに行き着くのは若い男子では当然?のことかもしれない。

Kissが現役で頑張っていた時代。
レッドツェッペリンやレインボーなどもガンガンに頑張っていた。

中学生から高校生になってエレキギターを親から買って貰いバンドを組む。
その頃は毎日エレキギターを一生懸命練習をしていたね。

バイトをしてレコードもたくさん買ったし、ロックコンサートにも行った。
当時ではまだまだ珍しい屋外コンサートにも学校を休んで行ったこともあった。
TOTOがゴルフ場で屋外コンサートを行うのだが、開演日はなんと平日。

私はバンド仲間の友達一人を誘って二人で行く予定であった。
おバカな友達はウソを言えば良いものを、正直に学校を休んでロックコンサートに行くと父親に話してしまう。
そんな彼は父親に殴られて素直に学校に行ったそうな。
という訳で私は一人でTOTOのコンサートにも行った。

もういまではおじいちゃんになってしまったロックの重鎮たちのコンサートにたくさん行った。
けど、レコードはもっているものの彼らのコンサートには行ったことがない!

そうQUEENである。

1982年に彼らは来日しているのだが私の住む地方には来ていない。
まだまだ少年であった私には東京までコンサートに行く余地は当時はなかったのである。

ブライアン・メイのアドリプをコピーしたりとクイーンの音楽性もとても好きであった。
私が大人になった頃、1985年に最後の日本ツアーをクイーンは行っているのだが、私はすでに社会人となり、バンド活動もやっておらず、仕事、酒、女が日常になっていた。
決して音楽を辞めた訳ではなかったのだが、他の楽しみが増えてしまったのだ。

そして何十年と過ぎ、いまこの映画「ボヘミアンラプソティー」をみた。
中年・熟年のリピーターが多いと聞いていたが、分かる気がする。

なんて言うのだろう。
映画の構成とか、演技とか、内容とか。
そういった者ではなくて、いわゆるノスタルジック的なものが感じ取れてしまう。

若かったあの頃。

夢と希望、未来、心が躍るロックのリズム。
大きな悩みもなく、苦労もない。
好き勝手に生きていた頃。

そのデジャビューが蘇ってくるのである。
そして、少年から大人になってゆく課程での自分が経験してきたいろんな苦しみや悲しみ。
喜び。
生と死・・・。

そんな思い出と感情がこの映画のストーリーとリンクして思わず映画に見入ってしまう。
それがこの映画のヒット要因ではないのかな?と私は感じてしまった。

いまの若い人たちがこの映画をみて何を感じるのかは私には分からない。

ただ私のような少年の頃にロックとともに生きてきたオジさんたちには是非ともみて貰いたい映画ですね。
というか、もうみてるよね!